子どもの成長ってこんなに違う。
学年順に並んでー!
指導中、事あるごとに口にする「学年」。
チームを組んだり、並ばせたり、無意識に「学年」を目安にしながら指導することが多いと思います。
生まれた月や着ている服の色、名前順など、子どもたちを分ける方法はいくつもありますが学年で分けると平等に感じます。
成長にはどのような差があるのだろう。
しかし、同じ学年の子どもであっても体格差があることは良く知られています。
1、同じ学年であっても身長で約40%の違いがあります。
2、体の成長には4年ほどの差が見られます。
3、一般的に男の子に比べて女の子のほうが体の成長が早い傾向があります。
こういった体格の差に比べて、運動能力や心理的な成長の差もあります。
同じ学年であっても、成長は同じタイミングではないことを心に留めて指導を行う必要がありそうです。
できるだけ長い目で成長を見守ろう。
知識で理解していても、ついつい同じ学年で比べてしまいます。
他の子よりも、足が遅い、理解度が低い、動きが身についていない・・・。
一緒に勉強したり遊んだりする友人は同じ学年であることが多いので、比べてしまうことはある程度仕方がないのですが、スポーツの指導中は以下のことを意識しましょう。
・子どもによっては成長が遅かったり平均的であったりまた早く成長する子もいる。
・一般的に年の下の子は年が上の子に比べてからだの連動がうまくできない。
・成長が早い子どもたちは小さい時にスポーツで成功することがあるが、必ずしも小さいときに成功する必要はなく、青年期になるにつれて成長の遅かった子どもも徐々に追いついてくる。
・子どものときに手、足、目などの連動が発達する。小さい子(おおむね8歳以下の子)は体を適切に連動させることを身に付け始めるため、初めは手や足や目をうまく連動させて運動することができない。
成長するタイミングの差はあれ、子どもたちは確実に成長しています。
確実な成長を妨げないために、コーチは決して焦らずにその子にあったメニューや挑戦を企画し、見守りましょう。