怪我を防ごう! -Safety First- 後編

コーチが怪我の原因に!?
コーチが子どもたちと一緒にプレーしている場面を良く見ます。コーチたちが近くでプレーすることは良い見本となり、スキルを教えるのにとても効果的ですが、怪我の予防の観点では注意が必要な場合もあります。

まずはコーチのランニングスピード。子どもたちとプレーする時は素早い方向転換、素早いダッシュ、大きな腕ふりは避けるのが基本です。そのようなプレーを見本として提示する場合は、その時間を別に確保しましょう。

理由は至ってシンプル。子どもとの衝突を避ける事です。また、万が一衝突してしまってもゆっくりのペースでしたら子どもが転倒することはありません。また、コーチの腕ふりは子どもの顔の高さにあたり、プレー中に子どもの頭や顔に当たってしまうことも少なくないのです。子どもと身長差があるため、コーチの周りには死角があり、死角がある状態でフルスピードのプレーを行うのは危険な行為のひとつです。

集合の際に少し後ろに下がったら、後ろにいた子どもにぶつかってしまった・・・。
コーチを行っている方はこのような事を経験したことがありませんか?

子どもは常に集中しているわけではなく、一点を見つめてボーっとすることもあります。コーチは周りに気を配りながら、万が一子どもと衝突してしまっても大事に至らないように気を配りましょう。

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ウォームアップでリスクがぐんと減ります。


ウォーミングアップにはランニングやストレッチで体を温めるという目的があります。しかしそれ以上にコーチにとっては怪我防ぐ大切な時間となります。

1、環境のチェック
その日の天候や風、グラウンドの状況を確認します。特に初めての場所で練習や試合を行う際は、きちんと全体を見渡して危険な個所が無いか確認します。ぬかるみや、衝突の可能性のある遊具や柵、ゴールなどもチェックしましょう。

2、子どものチェック
子どもの様子を観察し、気になる点は声をかけて確認しましょう。また世間話をすることで、その子の気分などを察することもできます。積極的に話をしてみましょう。

3、コーチのチェック
コーチ同士のチェックも忘れずに。コーチが万全の体勢でないと怪我も予防できません。経験の多いコーチや経験の少ないコーチのバランスも考え、グループ分けなどを決めましょう。

常に気を張っておくのは大変疲れる作業ですが、「自然と目を配る」ことを習慣にすることで、見えにくいリスクを軽減することができます。

Safety First」、楽しくスポーツ活動を続けるためにもクラブの合言葉のひとつにしてみてはいかがでしょうか?
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