怪我を防ごう! -Safety First- 前編

スポーツ活動はSafety First
スポーツ活動を行う上で、残念ながら発生してしまう怪我や事故。それを「ゼロ」に近づけるのがスポーツ指導者の役割ですが、まずはクラブ全体で「Safety First」を共通の認識として確認しておきましょう。

クラブでの活動で迷ったらSafety First。怪我のリスクを低くする方の行動をとります。

怪我のリスクを下げると言うと、「子どもが弱くなっちゃう。過保護だ。」とそういう話をされるコーチもいると思います。それも一理あり。こういう話になってしまうときはコミュニケーション不足によるお互いの考えが伝わっていないことが多いのです。

練習場をネットで囲んで、プロテクターをつけて、接触プレーは全く無し。そういうレベルではなく、気遣いを少しずつ積み重ねて、リスクをコントロールした中で楽しく活動しましょう、ということです。

例えば、子どもの指導を行う場所は必ずしも単独で利用できるわけではありません。近くで他の団体がスポーツ活動を行っている場合もあるのです。その時は、その団体と話をして、ゴールの位置を変えてもらい、こちらに強いボールが飛んでこないように工夫したり、ボールが来たときは声をかけてください、などの話をあらかじめしておきます。

このように「ちょっとした」工夫を積み重ねていくことで、怪我のリスクはコントロールされていきます。

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複数方向のラン、複数のボールがあるメニューに要注意!
練習中の怪我の多くはメニュー内容を見直すことによっても防ぐことができます。ボールゲームのスポーツの場合、コーチが取り入れたくなるのは「自由な動きの中で判断する」という発展的なメニュー。例えば四角いエリアでの鬼ごっこやボール当て、ボール取りなどです。

これはとても大切なメニューですが、導入の時期に気を付ける必要があります。幼稚園児~小学生1・2年生の間に取り入れると衝突し怪我をするなどのリスクが高まります。理由は以下の4つです。

1、体格差やスポーツ経験の差が大きい。
2、気持ちが乗らないと消極的になり、周りとの動きに差が出る。
3、自分の周りにまんべんなく注意を向けることが不得意である。
4、自分の体をコントロールする力が十分でないので、予想しない動きをする。

「複数の方向に走るメニュー、ボールが多いメニュー」は特に注意が必要です。

このようなメニューを行う際は、必ずコーチがエリアの中に入り、近くで指導するようにしましょう。そうすることでゲームスピードを調整したり、注意が散漫になっている子に声をかけたりすることができます。

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→後日アップする「怪我を防ごう! -Safety First- 後編」に続きます。

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