スポーツクラブ以外での「子どもの世界」も想像しよう！

クラブに来る子の様子が変！？

「こんにちはー！」
たいていの子どもは元気よく挨拶をしてクラブにやって来きます。もちろんコーチも「こんにちはー！」と元気よく挨拶を返すでしょう。

しかし、定期的にクラブ活動を実施していると「今日のこの子はいつもと様子が違うな。」と感じることがあります。笑顔が少なかったり、やる気がなかったり、反対にずいぶん落ち着きがなかったり、すごく張り切っていたり・・・。

特に気をつけなくてはいけないのは、いつもと違ってやる気が出ない子への対応です。

何でできないんだ？？

その子にとって、いつもならできるはずの事ができないと「やる気がないな。」、「真剣に取り組んでいないな。」とコーチは判断してしまいがち。

中には「やる気がないなら今日はもう帰っていいよ！」と突き放してしまうこともあるのではないでしょうか。

でもちょっと待って下さい。

その子にやる気がないように見えるのは、クラブがつまらないわけでも、クラブの仲間とうまくいかないわけでも、ましてやコーチの練習メニューが良くないわけでもありません。（もちろん、その可能性も否定できませんが。）

クラブに来る前に何があったのだろう。

子どもはクラブで過ごす時間よりも、圧倒的に家庭や学校で過ごす時間や、友人と遊んで過ごす時間が多いのです。

考えてみると当たり前ですよね。

それにも関わらず、コーチはつい「前回のその子」と、「今日のその子」を比べてしまいます。その結果、できていたことができなかったり、やる気が下がっていたりすると、何でだ？？となってしまうのです。

そして少しだけイライラしてしまうこともあるでしょう。

そのようなときは、子どもにいつもと違うことが起こったのではないかと想像しましょう。原因を特定する必要はありません。コーチが「家庭や学校で何かあったのかな？」と想像することで落ち着いてその子に向き合うことができます。

子どもは様々な世界で、様々な感情を抱えながら成長します。
スポーツクラブで過ごす時間が、いやな感情をリセットしたり、より良い感情を生み出せる時間になると、素晴らしいですね。